名実ともに日本を代表するフラメンコ歌手。パコ・デ・ルシアに衝撃を受けた高校時代にフラメンコ・ギターを手にし、音大の声楽科に在籍しながら、放課後、ギター修行に励んでいた20歳の頃、カンテ(フラメンコの歌)に出逢う。見よう見まねの独学で歌い始めて2年後の1997年、日本フラメンコ協会「新人公演」奨励賞(事実上の最高賞)を受賞。翌年からスペインに渡り、本場・へレス・デ・ラ・フロンテーラのヒターノ(ロマ族)たちに生きたフラメンコを学びながら、現地のダブラオやメディアに出演を重ね、通算8年を過ごす。同時期、共にへレスに暮らしていた沖仁とのユニット「Taka y Jin」を結成。現地TVへの出演や、2枚のアルバム(『Banco de Santiago』(2001年)と『Desde Tokyo』(2006年)をリリース。
2006年に帰国後からはジャズやラテンの音楽家との共演、後進の指導を開始。11-12年にはスペイン単独ライブツアーを開催、「日出ずる国のカンタオール」多数の現地メディアから称賛を浴びる。2016年には様々なジャンル曲に取り組んだ意欲作『REVERSO』を発表。"日本を代表するカンタオール"の呼び声と共に、その活躍はフラメンコ界にとどまることなく、クラシック、ジャズ、ラテン、タンゴ等、他ジャンルの一流音楽家との共演や、舞台の音楽監修、作編曲、各種テレビ出演にも及ぶ。レパートリーは、フラメンコ伝統曲、スペイン語圏のクラシック、ラテン歌謡、日本歌曲と幅広く、最新作『Retorno (al Clasico)』はオリジナルアルバム4作品目。教室レッスン、全国ワークショップ、教則本出版や動画配信を通じたフラメンコ普及にも献身している。一般社団法人日本フラメンコ協会 理事。