クアトロM (松田美緒・MIKA) | QUATRO M

クアトロM (松田美緒・MIKA) | QUATRO M

 2016年に結成されたユニット。「うたう旅人」たる歌手の松田美緒は土地と人々に息づく音楽のルーツを魂と身体で吸収し表現する”現代の吟遊詩人。2005年大西洋をテーマにブラジルで録音した『アトランティカ』でビクターよりデビュー。ポルトガル語・スペイン語圏およびクレオールの国々で、現地を代表する数々のミュージシャンと共演、アルバム制作を重ねる。2014年、日本内外の忘れられた歌を掘り起こす初のCDブック『クレオール・ニッポン うたの記憶を旅する』を発表。2017年ギリシャ・ポルトガル録音の新作『ELA』を発表。16,17年日本テレビ系列NNNドキュメントで歌発掘の活動が番組化された。
 ニューヨークで活躍中のサンバ・ジャズ・ピアニストMIKAは本格的にクラッシック音楽を学んでいたが、ブラジル音楽に興味をもち、単身渡伯。サンパウロでブラジル音楽の演奏の基本を学び、現地の著名なミュージシャン等と音楽的な交流を深め、mika samba jazz trio を結成。3枚のアルバムリリースの他 国内外で活動を始める。その後 活動の拠点をNYに移し ブラジル音楽だけでなく スウィングジャズの分野にも積極的に参加。サンバジャズとジャズの双方のジャンルにおいて、独特の鋭いリズム感を印象づける演奏で国内外で高い評価を得ている。
 そんな自身のソロやプロジェクトで豊富なキャリアを持っているが、二人が会得した特にブラジル音楽の血肉から湧き出るリズム感は見事なほどに波長が合う。本物を知り、それを自分の呼吸にしてしまった二人が出逢ったことは僥倖、または奇跡以外の何物でもない。しかし同じリズムとブリーズを持っているため、その出逢いは必然かもしれない。とりわけサンバのリズム、グルーヴはぴたりと合い、お互いどこまでも自由に飛翔できる。さらにリズムから生まれてくるフィール。サンバ・ジャズの黄金期の洗練、古いサンバ・カンソンの情感、それら本来の姿がダイナミックに、そしてデリケートにサウンドから立ち上がってくる。Mio MatsudaとMika Mori。4つの同じイニシャルMが、ブラジル音楽の素晴らしさと歓びを増幅させる。

http://www.miomatsuda.com/


http://www.mikasambajazz.com/ja/